若者の咳止め薬などの市販薬依存について

依存症

こんにちわ、ぱらきぃとです。

最近トー横での若者の咳止め薬などの市販薬の乱用・オーバードーズが取り立たされています。
実際には咳止め薬のODは以前からあり、私が中学生のころ(2010年ごろ)にもあったし
私の母親も咳止め薬の乱用そのものは経験があったので、何十年前からも乱用されてきているんですね。

ただ今はネットの普及により、一部のメンヘラジャンキーだけが嗜む乱用性薬物から10代の若者がファッションのように気軽に乱用できる嗜好性薬物になったのかもしれない。

どんなものが乱用されているのか?

医薬品には医師の処方が必要な医療用医薬品と、薬局などでも買える市販薬、いわゆるOTC医薬品が存在します。
今は昔と比べると医者も慎重になっているので、未成年の子供に依存性のある医薬品はなかなか処方しません(まともな医者ならば)。
一方でOTC医薬品は「おひとり様おひとつまで」などといった規制はありますが、いまだにネットでも買えますし薬局をハシゴして買うことだってできるので入手が容易で若者が手を出しやすい実情があります。

乱用されている市販薬にもいろいろありますが、有名なものは咳止め薬でしょう。
私自身もなんどか乱用したことがあります。
主に作用する成分はコデイン、エフェドリン、クロルフェニラミンなどがあります。
ヘロインやモルヒネと構造のよく似たコデインと覚せい剤に構造の似たエフェドリンが配合されていますので、これをODすると独特の高揚感と酩酊感を感じます。
合法のスピードボールのような、とでもいいますか…

コデインにはモルヒネ様の精神・身体依存や耐性がありますので、大量に長期的に摂取したあと急に中断すると離脱症状が発生します。
下痢や発熱、体の節々のインフルエンザ様の痛み…などです。
エフェドリンには興奮作用がありますが、同時に動悸や不安、パニック発作などを起こす危険性もあります。

長く乱用すると精神や脳にも異常をきたし、統合失調症になって自殺した仲間もいます。
これが薬局に売られているのが疑問に思うほど乱用されたときの依存性や毒性が強い薬でもあります。

なぜオーバードーズしてしまうのか?

動画でも度々出てくる言葉ですが、
「現実逃避をしたかった」
という言葉です。

私自身も両親が薬物依存症という機能不全家族の中で育ち、
母親は薬物を使って頭がおかしくなり何度も入退院を繰り返したり、蛆虫の湧くゴミ屋敷で小学生時代を過ごしたりと、そんな中で学校の友だちとも馴染めずにいました。
その時の私は家にも学校にも、そしてこの世界中どこにも自分の居場所はないと感じていました。
そういった思いから、不健全なところへ居場所を求めて薬物に手を出し始めました。
ほとんど引きこもりのような状態で、自分の部屋だけが居場所。 そのように思っていました。

トー横で集まる若者たちも同じ様な気持ちで、そこに集っているのではないかと思います。
家庭が恵まれなかったり、学校でいじめにあったりと要因は様々ですが、生きづらさや将来の不透明感から逃げるために薬物を乱用してしまうのでしょう。
子どもは大人と違って、経験もなく人生の視野も狭く問題解決方法も多くは持ち合わせていません。
薬物による酩酊では人生の問題や生きづらさは何一つ解決しないどころか悪化していくのですが、子供にはまだそれがわからないでしょう(私自身もそうでしたので…)

どう解決していくのか?

トー横で未成年の見守り活動をしているオウリーズの代表も言っていますが、

大人が温かい手を差し伸べ続けるというのが一番だと思います。
依存症になる人にはあるあるのことなのですが、要は学校や家庭での人間関係でつまづいて寂しさを抱えているので、シッカリと気にかけているということを感じさせてあげるのが一番です。
何と言っても子どもですから素直です。
例え虐待してしまった親だとしても、悔い改めて子どものためを思い再び愛情を注いであげる。
これが重要だと思います。

とは言っても、なかなか親も子どもの問題には気づけていても自分の問題には気づけないものです。
オウリーズのような第三者の助けが必要な場合もあるでしょう。
こういった団体の働きがさらに広まり、関係各所が連携してこうした子どもたちを見守っていくことが大切です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました